犬のいない生活が始まった2023年。犬を気にしない生活にも少しずつ慣れていった気がする。命はいつか必ず終わるもので、ハルとサトは羨ましい終わり方だったと思う。とは言っても、寂しさはまだ引きずっている。あの子達の温もりなどを思い出しながら懐かしみ偲んでいたい。
今年はちょっとした事情で登山は少なめになり、その分、旅行を楽しめた。
5月には石鎚山の険しい岩稜コースを10数年ぶりに登った。
怖くて楽しいコースを登れてワクワクしたのだけれど、高齢者の遭難や事故のニュースを聞けば、このコースはこれで終わりにした方が良さそう。
7月の下旬には、友人達と6人で1泊2日の旅行。山野草が咲き乱れる伊吹山のハイキング
と、琵琶湖を船で竹生島へ渡った。
毎年グループで楽しく登山や旅行が出来て幸せだと、皆んなで話すものの、全員の高齢化による心身の不調など心配な面もある。
主人とは10月に黒部アルペンラインへドライブ旅行をした。後部座席にサトがいないし、ドッグランのあるサービスエリアをスルーするなど、主人も寂しそうだったけど、念願の黒部ダムや松本城が観られて楽しそうだった。
又、10月には、JALのバーゲンを利用して格安で東京へ勝手気ままな一人旅をしたのだ。住んでいた40年前から、どのくらい変化したのかウォーキングしながら見てみようという、大まかな計画。
中央区日本橋界隈は地名に親しみあっても、目の前の街は記憶から大きく様変わりしていて、何回も右往左往してしまった。
美術展とか気になるショップや公園を覗いたり、食べたい時に食べたい物を食べ、とことん歩いて、自分のために楽しむ旅だった。3月の京都旅行も1人旅だったが、我儘者に1人旅は合っている。もちろん、友人達と旅先で盛り上がるのも、1人では得難い楽しさがある。主人からは、元気でいるうちに行きたい所へ行くようにと、言ってもらえて本当に有難い。
今年から感染対策が緩和されて、以前の日常が帰って来つつあるとは言え、この4年間で外出や人との交流が減り、このままの距離感になっていくのかもしれない。日常の楽しみは公園などのウォーキングで、楽しみながら続けていけたらと思う。そして興味ある事や私がお役に立てる事があれば出かけて行くつもり。
今は夫婦共に元気で穏やかな毎日を過ごしているけど、そこはかとなく悲しさを感じる。毎日のニュースやSNSに流れるいたたまれない内容、身近な人達の苦しみや不安など、重い空気が漂っているのかもしれない。それでも人生は続く。2024年も等身大で穏やかに過ごしていける1年になるといいな。
今現在のささやかな楽しみは、注文してから約2ヶ月後に届く「時の雫」というケーキが今月下旬に届き、毎日薄く切ってお茶を飲むこと。「しみじみ美味しい…シアワセ」な私でもある。
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by mhal1106
| 2023-12-30 21:35
| 徒然