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思いつくままに写し、思いつくままに記します


by 碧
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2016年9月27日 涸沢へ

9月26日
女性6人いつものメンバーで、松山〜松本までの往復乗車券と特急券数枚を握りしめ、大きなザックを担いで早朝の出発。
今回の登山前の宿泊施設は、関係車両以外が入れない上高地の奧なので、宅急便で荷物を送ることが出来なかった。でも重い荷物を担いで2回の乗り換えは、思ったよりスムーズ。7時間余りで長野県松本市に到着。さらに電車とバスを乗り継いで、上高地に着いたのは小雨降る午後3時過ぎ。前もって帰りのバスの整理券をもらい、レインウエアを着てザックを背負い、徒歩で徳沢園へ向かう。雨にしっとりと濡れた森の空気には、草木の香りが入り混じる。暗くなる前に着くよう足を速めながらも、ウキウキとしてくる。
暗くなる寸前の6時前に、徳沢園に到着。標準のコースタイム2時間より、早く着く事が出来たお陰で、余裕をもって夕食前に入浴。翌日からのトレッキングが楽しみで、夕食の会話もはずむ。

9月27日
5時を過ぎた頃、穂高に朝日が差していますと言う声に、カメラを持ってテラスへ出てみた。
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良いお天気。気温はこの季節にしては高めかもしれない。




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すでに準備を済ませて出発する人も。
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私達はゆっくりとした計画なので、7時に朝食、薪ストーブのある談話室でコーヒーを飲んで、8時に出発。
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去年の燕岳登山の時と同じく、今回も3人分のお弁当が私のザックの中に。私は2キロほどのカメラを入れている上に…である。力仕事をすると熱を出していた若い頃のひ弱な私を知る友人は、今の頑丈な私を見る度に驚いていたけれど、もう慣れたらしくて驚かなくなった(笑)



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出発して1時間ほどで横尾に到着。休憩とお水を補給して出発。
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約2時間後の11時頃、本谷に到着。ここで徳澤園のお弁当で昼食。満腹になると登るのが苦しくなるので、一人分を二人で半分こ。栗おこわが美味しい~!あと魚肉ソーセージとゼリーとお漬物。軽い食事としてちょうどいい量。



ほぼ平坦な道が続いていたけど、ここで終わり、これからは登山道を登って行く。




標高が上がるにつれて、少しずつ秋が進んでいく。
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ナナカマドの葉が傷んでいて黄ばんだまま、綺麗に紅葉できそうにない。





一番の難所のガレ場を通過。
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ザイテングラードが見えた。この先の最後のきつい坂を登れば涸沢。
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午後1時半頃、涸沢ヒュッテに到着。
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今年の紅葉はあまり赤くないと言いつつ、それでも涸沢。初めて来た友人たちは大興奮。





軽く休憩してコーヒーを飲みに涸沢小屋へ移動中、物資輸送のヘリが何度も行き来する。


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紅葉の時期で登山者が多くなる上に天候が不安定とあって、晴天の日にできるだけ運んでいるのだろうと想像。





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涸沢の景色を眺めながら、コーヒーとおはぎでティータイム。ついおしゃべりが長引きそうなのを打ち切って、さらに上へと登る。
降りてくる人達からは、登った先に絶景のご褒美があるとの情報。少々きつい坂だけど、その言葉を糧に頑張る。



そして岩がゴロゴロした所から視界が開け、遥か向こうの蝶ヶ岳や燕岳までが見える。
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この辺りのナナカマドの葉は綺麗に紅葉。
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眼下には色とりどりのテント。写真でよく見る風景だけど、その場に立って見るのとは大違いと、初涸沢に感激し続ける友人の言葉。
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涸沢ヒュッテに戻り、夕食までの時間は、テラスでのんびり景色を眺めて過ごす。
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私たちの部屋はお布団4枚を敷いてギッシリ。それでも6人で寝るには十分でラッキー。紅葉の時期の涸沢と言えば、一枚のお布団に3人寝ると言われるくらいだから。
以前来た時は10月上旬でとても寒かったけれど、今回は部屋にいると暑いくらい。外にいても薄手のTシャツとウインドブレーカーで十分。翌日は雨の予報で、お天気は下り坂。そのせいか思いがけなく高い気温になった。

9月28日
山小屋ではいつも眠れない。少しうとうとした程度で、4時頃から起き出し、5時には朝食。5時半に出発。雨が降る前にできるだけ下へ降りることにしたが、出発直前から雨が降り出した。明るくなり始めた登山道を見下ろしながら、濡れた岩の上を滑らないよう慎重に下山。横尾に着いた頃には雨がやみ、あと11キロ、このまま濡れないで歩けるかと思っていたところ、次の休憩所の徳澤園を出発する頃には本降りの雨。明神からあと1時間の上高地のバスターミナルまで、水たまりの中を歩く。

12時前、雫を滴らせながら上高地バスターミナルに無事到着。
お腹がペコペコだけど、この雨の中、レストランを物色する意欲なし。混雑しているターミナルの食堂に順番待ちで並んで昼食。

夕方、予約しておいた松本市内のホテルにチェックイン。
夕食はレストランで乾杯。

9月29日
朝はいつもの時間に目覚め、テレビで天気予報を見ていると、西から大雨の予報。
一便早めて帰ることになり、慌ただしく帰り支度。

前日は雨量が多かったらしく、車窓から見えるどの河川も水量が多い。
この日は運行に影響はなく、正常に松山駅に到着。座席に座りっぱなしで、じわじわと筋肉痛が出てきたが、笑顔で解散。
中央本線の松本から名古屋へ向かう列車内では、思いがけず焼き松茸にお味噌をつけて、千曲錦という地酒をご馳走になった。信じられないような幸運もあった(笑)


by mhal1106 | 2016-10-02 22:06 |